排卵日とは?排卵時期を計算する方法を教えて!

妊活中の女性にとって、排卵日を把握することが、まず妊娠するための第一歩です。排卵周期を知り、妊娠しやすいタイミングで性交することによって、妊娠することができます。それでは、排卵日を計算する方法にはどのようなものがあるのでしょうか?今回は、排卵時期を計算する方法などをまとめました。

 

排卵日とは?

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そもそも排卵日とは、名前の通り「排卵される日」です。排卵とは卵巣から卵子が飛び出て卵管に入ることをいいますが、その際に精子と結合することで受精卵ができ、その後に卵管から子宮へと移り、子宮内膜に着床して根づくことで妊娠が成立します。

排卵日を予測して性交することで、妊娠を目指すことができるのです。

 

排卵日には周期があるの?

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それでは、4つの周期について詳しくご紹介します。

排卵日を予測するためには、まず生理周期の中で、体がどのように変化しているかを知ることが大切です。生理周期は4つの期間で構成されていて、どの期間でも妊娠するために必要な準備をしています。

4つの期間を一つのサイクルとして定期的に訪れるものが、生理周期です。生理周期における体内の変化を大まかに説明します。

まず、脳の視床下部から脳下垂体に排卵の準備をするように指令が出ます。すると、脳下垂体は卵巣に指令を出し、卵巣は原始卵胞を成熟させて卵子を作ります。そして十分に成熟した卵子が卵巣から排出されます。これが排卵ですね。

その後、受精卵が着床しやすいように子宮内膜が厚くフカフカの状態になりますが、受精卵ができなかったり、受精卵が子宮内膜に着床できなかったりして、妊娠が成立しなかった場合は、子宮内膜が剥がれ落ちて経血として子宮の外へと排出されます。これが生理です。

それでは、もう少し具体的に、4つの周期についてご説明します。

 

1. 卵胞期

卵胞期では、脳の視床下部の指令によって脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されることで、卵巣内では15~20個くらいの原子卵胞が成長をはじめ、そのうちのひとつが卵子として成熟します。

その後、卵胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が増えることで、子宮が受精卵を育てる準備を始めます。受精卵が着床しやすいように子宮内膜が徐々に厚くなっていきます。

通常、卵胞期は6~7日ほどですが、生理周期や体調によって変わってきます。エストロゲンが多く分泌されていることで、4つの期間のうち、最も体調がいいと感じやすい時期です。

 

2. 排卵期

成熟した卵子が卵巣から出ることを排卵といいます。

脳下垂体からは卵胞刺激ホルモン以外にも、黄体形成ホルモン(LH)が分泌されています。この黄体形成ホルモンは卵胞に排卵を促し、卵巣から排出された卵胞が黄体を形成することで、黄体から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。

黄体ホルモンには、受精卵が着床しやすいようにフカフカで厚くなった子宮内膜を維持し、基礎体温を上げる作用があります。排卵期に基礎体温が上がって「高温期」に入るのは、プロゲステロンの働きがあるからです。

なお、排卵日は排卵が起こった日のこと、排卵期は排卵の前後5日間くらいを指します。

 

3. 黄体期

黄体期は、受精卵が子宮内膜に着床する=妊娠が成立するかどうかを待つ時期です。排卵後に卵胞が黄体に変化し、黄体ホルモンを多量に分泌しますが、黄体ホルモンが分泌されている時期なので、「黄体期」と呼ばれています。

先述した通り、黄体ホルモンの作用で基礎体温が上がっているので、黄体期の間は高温期が続きます。黄体期は14日ほどですが、基本的に体質や体調によって変わることはあまりありません。

また、黄体ホルモンの作用によって、肌荒れや便秘、腹痛、むくみなどの不調を感じる人が増えます。月経前症候群がひどい人は黄体ホルモンの分泌量が多すぎるなどが原因の場合もありますが、黄体ホルモンは妊娠に必要不可欠であると同時に、体への作用が大きいホルモンでもあります。

 

4. 月経期

受精卵が子宮内膜に着床しなかった場合、卵胞ホルモン、黄体ホルモンともに減少していきます。受精しなかった卵子は消滅し、着床に備えていた子宮内膜は不要になり、剥がれ落ちて排出されます。基礎体温が下がって低温期に入るのも、黄体ホルモンの分泌量が減るからです。

月経期は3~7日くらいですが、月経が終わると体は再び排卵の準備をするために次のサイクルへと移行し、卵胞期が始まります。

 

生理後の体は?排卵日に向けて、どんな状態なの?

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生理後は卵胞ホルモン(エストロゲン)が増えます。一般的に、エストロゲンが多量に分泌されることによって、生理後は体調が良くなります。生理前や生理中に起きていた肌荒れが治まり、むくみが取れたり、便秘が解消されたり、それまでの不調が改善されていきます。精神的にも落ち着いていて、心身ともに快調な時期です。妊娠に備えて体を整えている時期だともいえますね。

このようなサイクルを通じて、女性の体は毎月妊娠に向けた準備をしているのです。それでは、具体的にどのような方法で排卵日を計算することができるのでしょうか?

 

排卵日の計算は、生理予定日-14日で簡易的に

電卓 計算

生理周期は25日~38日が正常な範囲です。人によってこの長さが違うのは、基本的に「卵胞期の長さの違い」です。月経期の長さも違いますが、3~7日ほどなのでそれほど大きく変わりません。「卵胞を育てて成熟させる」までの長さは違いますが、先述した通り、排卵日から生理が始まるまでの期間は、基本的に14日間と決まっているため、これを活用して簡単に排卵日を計算することができます。

具体的には、「次回生理開始予定日から14日を引く」というだけ。カレンダーで見て「生理開始予定日の2週間前」。とてもシンプルですよね。インターネットのサイトで「次回の生理開始予定日」と「生理周期」を入力すると排卵日を教えてくれる自動計算式がありますが、それはこの方法を採用してます。

たとえば、32日周期の場合、排卵日は前回の生理開始日から18日目(32ー14=18)です。ただし、生理不順の場合は次回生理開始予定日も、生理周期もわからないので、排卵日も予測することができません。また、定期的に生理が来ている人でも、体調によって変わる可能性があるため、あくまで「簡易的に排卵日を計算する方法」だと覚えておいてくださいね。

 

排卵日を計算する「オギノ式」って?

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妊活中の女性は「オギノ式」という排卵日予測方法を聞いたことがあるかもしれません。オギノ式は、荻野学説という名前でも呼ばれる民間の懐妊法で、大正時代に発表されました。

生理周期が長い短いにかかわらず、次回の生理予定日の前の12日から16日までの5日間のうちに排卵日が来るという考え方です。先ほどの「次回生理開始予定日から14日を引く」という方法と似ていますね。

しかし、正常な生理周期の人でも2~3日ほど生理日がずれるのはよくあること。オギノ式もあまり正確性が高いとはいえないので、あくまで目安として考えましょう。もっと正確に予測する方法はあるのでしょうか?

 

排卵日がいつかを計算する4つの方法

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排卵日をより正確に予測するための3つの方法をご紹介します。手軽だと正確性が低い、正確性は高いけど面倒など、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分の生活や性格に合った方法が見つけましょう。

 

福さん式(子宮口とおりもので予測)

元助産師の「福さん」という人がインターネットに公開したとされている方法です。自分で内診して子宮口の位置とおりものの状態をチェックして排卵日を計算します。排卵日が近づくと子宮口が下の方に降りてきて、おりものが透明でよく伸びる状態になります。

お金もかからず、記録をつけなくても良いので、誰でも手軽にできるというメリットがあります。また、生理不順の人でも予測することができますね。ただ、自分で内診することは少なからず病気にかかるリスクもあります。

基礎体温表

基礎体温とは、生きるうえで最低限のエネルギーを消費しているときの体温です。それをグラフ化したものが、基礎体温表。

睡眠時に自分で体温を測ることはできないので、朝目覚めてすぐに体温を測ります。基礎体温の変化でホルモンが正常に分泌されているかどうかがわかり、排卵日をある程度予測することができるのです。

朝目覚めたら、寝た状態のまますぐに、専用の基礎体温計で測りましょう。基礎体温系は、あらかじめ枕元に置いておきます。基礎体温を測るときのポイントは、「寝てから体を動かさないこと」「基礎体温計を舌の下に入れること」「口を軽く閉じること」です。方法を少しでも間違えると、体温を正しく測ることができません。

基礎体温を測ったら、毎日基礎体温表に記録します。低温期から高温期へ変わる境目で、基礎体温が大きく下がる日があります。この日を「最低体温日」といいますが、その日を含めて前後1~2日で排卵日が来ます。

ある程度正確性が高いというメリットがある一方で、毎日測る必要があるので手間がかかりますよね。また、寝不足や深酒をした翌日は基礎体温が正しく測れないことが多いので、生活に気をつかうのもデメリットかもしれません。

しかし、ホルモンバランスの異変や、婦人科系の病気を早期発見できるというメリットもあるので、妊活を始めた人はぜひ取り入れてもらいたい方法です。不妊治療のために婦人科を受診すると、まず基礎体温を測るようにいわるほど、大切なことです。

基礎体温の周期を知るためには2~3ヶ月分が必要なので、できるだけ毎日測る習慣をつけましょう。

 

排卵検査薬

排卵検査薬によって、尿中のLH濃度の上昇をとらえ、排卵日を予測することもできます。先述した通り、LHとは黄体化ホルモンのこと。体内のLH濃度が高まると、およそ36時間以内に排卵が起こります。排卵日付近で使用して陽性反応を示したら、性交をすることで妊娠しやすくなる、というわけです。

排卵検査薬は不妊治療で用いられることもあり、排卵日を正確に把握したい人におすすめですが、費用がかさむのがデメリット。また、生理不順の人は排卵日をある程度予測するのも難しいため、本当に確実に把握するためには、生理が終わったすぐ後くらいから使い続ける必要があります。

 

超音波卵胞計測

より正確に把握したいという人には、婦人科で行われる「超音波卵胞計測」という方法がおすすめです。膣に専用の器具を入れ、超音波で卵胞の大きさを測り、卵胞のサイズを測ることによって排卵日が近づいているかどうかを知る方法です。

不妊治療でもよく用いられる方法で、正確性は高いのですが、婦人科に通うには費用と時間がかかるため、妊活を始めたばかりの人が取り組むには少しハードルが高いです。ただし、35歳以上の高齢の人はできるだけ早い方が良いので、この方法から始めてみてもいいかもしれませんね。

 

排卵日がいつかは、体調からも予測できるの?

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排卵日が近づくとホルモンバランスが変わるため、体に様々な変化が現れます。その体調変化によって、排卵日かどうかをある程度予測することができるのです。

吐き気や胸の張り

吐き気や胸の張りが起きる人は多くいますが、症状がひどい場合は月経前症候群と診断されることも。ただし、症状の出方や程度には個人差が大きく、毎月排卵日に同じ症状が現れる人もいれば、全く起きないという人も。

症状を意識すればある程度排卵日が近づいているかを予測することができるかもしれませんが、参考程度に考えてくださいね。

 

排卵痛

排卵日が近づくと、腹部に痛みを感じることがあります。これは「排卵痛」と呼ばれる症状で、左右の卵巣から排卵が起きているときに腹痛を感じるというものです。

こちらも症状に個人差がありますが、お腹全体がドーンとした鈍痛のような痛みを感じる人もいれば、左右の卵巣付近にチクチクとした痛みを感じる人もいて、様々です。毎月排卵日付近に排卵痛が起きる人は、ある程度予測することができます。

 

排卵出血

その名の通りですが、排卵時の卵子が飛び出すときに起きる出血のことです。排卵日に少量の出血がある人もいますが、全くない人もいるので、こちらも参考程度に考えてください。

 

排卵日はいつかと計算する前に、体調を整えよう

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妊活を始めたばかりの人は「排卵日を正確に知るのって大変…」と感じるかもしれませんね。特に生理周期が安定している人は排卵日を予測しやすいのですが、特に生理不順がひどい人だと排卵日が全然わからないかもしれません。基礎体温を測っても、低温期と高温期に分かれず、ずっと低温期の場合や、ガタガタしている場合も。

排卵日を予測することも大切ですが、妊娠しやすい体を作ることも、同じくらい大切です。まずは、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動の3つが基本です。

排卵日の予測が大変でイライラしてストレスを溜めてしまっては、妊娠しにくい体になってしまうかもしれません。排卵日を予測することは妊娠するために必要なことですが、まずはリラックスして健康的な日々を送ることから始めてみてくださいね。