妊娠する確率は年齢や性交のタイミングで違う?確率を上げる方法は?

妊活を始める前は友達や先輩の話を聞いて、「すぐに妊娠できた」「5年頑張っても妊娠できなかった」など、本当に人それぞれだと感じているかと思います。「排卵日に性交すれば100%妊娠する」というわけではなく、性交のタイミングや年齢はもちろん、ストレスや健康状態など、その日の体調によっても変わってきます。「この日に性交したら何%で妊娠する」と単純にわかるものではありませんが、できるだけ自分の妊娠する確率を把握しておきたいですよね。今回は妊娠する確率について、年齢や性交のタイミングでどれだけ違うのか、また確率を上げる方法はあるのかなどを詳しくご紹介します。

 

妊娠する確率に影響を与える要因は?

ステップ 流れ

そもそも「妊娠する」とは、排卵された卵子と、膣内で射精された精子が出会って受精卵ができ、その受精卵が子宮内膜に着床して根づくことをいいます。つまり、妊娠するために必要なプロセスは、大きく2つに分けられます。

1. 卵子と精子が出会って受精するか
2. 受精卵が子宮内膜に着床するか

そして、妊娠する確率に影響を与えるのは、「タイミング(精子と卵子が出会うこと)」と「体(男性側も女性側も)」の2つです。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

妊娠する確率は性交のタイミングで違う?

クエスチョン 疑問

卵子と精子が出会って受精卵ができることが、妊娠の第一歩です。つまり、「排卵日に合わせて性交をするかどうか」が妊娠する確率に影響を与えます。

具体的に、「排卵日の何日前に性交をすると妊娠する確率が何%になる」という統計データはありませんが、卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約2~3日であることを考えると、一番妊娠する確率が高いのは、排卵日の前日か前々日に性交を行うこと。

ただし、排卵日を予測して性交したとしても、精子と卵子が出会って受精卵ができるかどうかはわかりません。その確率は、精子の質や卵子の質にもよって大きく変わってくるからです。

 

妊娠する確率は体の状態で違うの?

カップル 妊活

前述した通り、妊娠するには、「卵子と精子が出会って受精するか」と「受精卵が子宮内膜に着床するか」が大切です。

卵子と精子が出会って受精するか

● 卵子の数と質
● 精子の数と質

卵子と精子が出会うためには、まずは

また、そもそも卵子を出すことができない「無排卵月経」や射精することができない「勃起不全」、精液内に精子が存在しない「無精子症」など、別の障壁もあります。

これは受精卵ができるまでの話ですが、無事に受精卵ができた後も、子宮内膜に着床できるかどうかはまた別の話です。

 

受精卵が子宮内膜に着床するか

たとえば、卵管を通って子宮にたどり着く必要がありますが、卵管が何らかの理由で詰まっていると、受精卵は卵管を通り抜けることができません。これは「卵管閉塞」と呼ばれる状態で、着床障害のひとつとして考えられています。

あくまで卵管閉塞はひとつの例で、他にも様々な理由で着床できない場合があり、その理由がはっきりしないことも多いのです。

一般的に、身体的・精神的なストレスや病気によって妊娠する確率は変わってきますが、これらの「体の状態」には、基本的に「年齢」が大きく関わっています。

 

妊娠する確率は年齢別で違うの?

確率 パーセント

ケンタッキー大学のM.Sara Rosenthal教授の著書「The Fertility Sourcebook」によると、健康的な100組のカップルが1年間避妊せずに性生活を行ったときの妊娠する確率は、女性の年齢別にみて次の通りになったそうです(※1)。

● 20~24歳:86%
● 25~29歳:78%
● 30~34歳:63%、
● 35~39歳:52%
● 40~44歳:36%
● 45~49歳:5%

年齢が上がるとともに、卵子が老化したり、子宮内膜が厚くならなかったりして、妊娠する確率が下がってしまうと考えられています。また、これは女性の年齢におけるデータですが、男性の年齢も上がるほどに精子の数が減り、質が低下してしまうのです。

 

妊娠する確率が低いと不妊になるの?

カップル 夫婦 不妊

日本産科婦人科学会による定義では、不妊とは、健康的なカップルが定期的に性交を行っていても、1年を経過しても妊娠に至らないことを指します(※2)。ただし、この1年はあくまで「一般的」であり、子宮内膜症や骨盤腹膜炎などの不妊につながる病気にかかっている場合は、この定義によらずに「不妊症である」と診断されることがあります。

厚生労働省によると、約10組に1組のカップルが不妊に悩み、46万人以上の人が不妊治療を受けているそうです(※3)。

「不妊=女性側に原因がある」と考えられがちですが、男性が原因で不妊になっている場合もあり、WHO(世界保健機構)によると、41%が女性側のみに原因、24%が男性側のみに原因、24%が男女ともに原因、10%が原因不明です。

なかなか妊娠しないときは、女性だけでなく男性も検査を行って原因を突き止めることが大切です。

 

妊娠する確率を上げる方法は?

確率 グラフ

ここまでの説明でわかる通り、一番簡単に妊娠する確率を上げるには、「男女ともに年齢が若いうちに性交を行うこと」です。ただし、仕事の関係で「何歳頃に」妊娠したいという希望もありますし、晩婚化の影響でそもそも妊活を始める年齢が高いこともあります。

そこで、妊娠する確率を上げるためには、「妊娠しやすい体作りを心がけること」です。具体的には、女性であれば、「排卵」と「着床」につながる体作り。男性であれば、精子の数と質を上げる体作りです。

即効薬はなく、本当に基本的なことですが、生活をする上で以下を徹底することが、妊娠しやすい体へとつながります。

● 質の高い睡眠
● 適度な運動
● 栄養バランスの整った食事
● 冷えの解消
● ストレスの解消

 

妊娠する確率をより上げるには?

不妊治療 病院 夫婦

妊娠する確率を医師に頼ることもできます。いわゆる「不妊治療」ですが、妊活を始めたばかりだとその内容を詳しく知っている人は多くありません。

● タイミング法
● 排卵誘発法
● 人工授精
● 体外受精
● 顕微受精

不妊治療にはこのように様々な方法がありますが、早く始めること費用も低く抑えられる可能性も高くなります。男女どちらかが35歳以上の場合、3~4回排卵日に避妊せずに性交をしても妊娠しないときは一度婦人科を受診することをおすすめします。

 

妊娠する確率は年齢で違う

カップル 夫婦 妊活

妊娠する確率は年齢によって大きく異なります。そして、できるだけ早く妊娠するためには、規則正しい生活を送りつつ、排卵日を予測して性交することが大切です。

妊活を始めて、何度か妊娠できないことが続くとイライラしてストレスも溜まってしまうかもしれません。ただ、お腹に赤ちゃんが宿ると、妊娠生活、そして産後の生活はさらにイライラすることが続きます。

パートナーとよりより家族を築いていけるように、できるだけ悩みも不安も相談しながら、二人で乗り越えていけるといいですね。

 

※1参考文献: 日本子ども家庭総合研究所「出産希望年齢と妊よう力知識の関連内『グラフ:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition』」

※2参考文献: 日本産科婦人科学会「病気を知ろう:不妊関連」

※3参考文献: 厚生労働省「不妊治療の患者数・治療の種類等について」

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